専門分野のご紹介
統合失調症
統合失調症は特別な病気ではなく、躁うつ病と並んで代表的な精神疾患です。
この病気は脳の神経ネットワークにトラブルが生じる「脳」の機能障害で、およそ100人に1人の割合で発病します。
発病年齢は10代後半から30代頃までが最も多く、生まれながらの素因・環境・脳内の神経伝達物質の異常などさまざまな要因が複雑に絡み合って発病します。
この病気になると現実を正確に判断する能力が低下したり、感情や意欲のコントロールができなくなります。また適切な対人関係を保てず、外からの刺激にも迅速かつ正確に対応できなくなります。
しかしこの病気の治療は日々進歩しており、治療可能な病気です。
この病気にかかっても、早期に専門医の適切な治療を受ければ、多くの患者様は社会生活に復帰することができます。
(→統合失調症のリハビリテーションはこちら)
急性期の治療
- 薬物療法・精神療法
薬物療法は、精神科で最も基本的な治療です。主治医が患者様のお話を伺って、症状の改善に最も効果的と思われる薬物を処方します。症状の改善がすぐ感じられる場合も、気長に飲み続けてこそ効果のある場合もありますので、焦らず取り組んでみてください。副作用など、気になる点がもしありましたら気軽に主治医にご相談下さい。
精神療法とは、患者様の状態に合わせた心理的サポートです。治療者との面接を通じて、病気や自分のもつ症状への理解を深め、精神的な安定をはかります。 - 患者・家族を含めたチーム医療
当院では入院後、定期的に主治医、看護師、作業療法士らで合同カンファレンスを行い、現在の病状、問題点、今後の目標などについて話し合い、スタッフ各々の役割を再確認しています。 - 電気けいれん療法
電気けいれん療法(ECT)は、最近、本邦や欧米においても、治療法のひとつとして見直されてきています。精神症状の安定を得るために、薬物をいろいろ変えてもその効果少なく副作用が生じやすい方、あるいは速効性のある治療が必要な方には、治療効果が期待されます。当院でも同療法の説明書を明示し、患者様・ご家族への説明を充分に行い、同意を得て実施しています。
入院リハビリテーション
- 作業療法、レクリエーション療法
作業療法とは、様々な活動を利用したリハビリテーションです。退院準備から入院生活の楽しみまで、 利用目的に合わせて幅広く対応できるように、数多くのプログラムを用意しています(その為、活動も病院内にとどまらず、 外出して行うプログラムが多数あります)。総勢11名の作業療法スタッフが、個別担当制により支援させていただきます。 - SST
SST(Social Skills Training)とは、社会生活技能訓練です。精神に障害を持った人が社会で生活していくために、 より良い対人関係を身につけ、ストレス対処や問題解決ができる(再発防止)スキルを習得することを目的としています。
(→SSTの詳細はこちら)
- 生活指導、服薬指導・栄養指導
患者様の症状、状態に応じた日常生活の援助をいたします。入院間もなく、もしくは症状の活発な時期から 回復に向かう時期には栄養摂取、排泄、清潔を保つための援助を中心に行ない、症状が安定し、体力も回復する時期には 日常生活行動の自立に加え、入院前の生活に戻るためのリズムを取り戻すための援助を行うなど常に患者様の自立を考え、 活動と休息のバランスを適切に保ちながら必要な援助を提供いたします。
服薬指導とは、患者様が安心して服薬できるよう薬剤師が服用薬の名前、作用、副作用などを説明します。
栄養指導とは、医師が栄養指導を必要と判断した患者様に管理栄養士が指導します。
医療相談室
医療相談室では当院に入院中や通院中の患者様やご家族の相談をお受けしております。
・入院・受診について
・医療費・生活費の心配
・福祉制度について知りたい
・自宅での生活に不安を感じている
・誰に相談したらよいかわからない
などどんな些細な事でも結構です。相談は無料ですので、気軽にご相談下さい。事前に相談日時をご予約下さい。

心理検査
心理検査は疾患を抱える方の心理的問題のみでなく、良い面での心理的資質や能力も含め、その人となりを総合的に理解するための一方法です。診断の補助手段として、治療方針を立てるためや経過をより客観的にとらえるためなど、目的に応じていくつかの心理検査を組み合わせて施行します。また、結果をお伝えすることで、患者様ご自身の自己理解を深めることにも役立ちます。
ご家族への支援
- 家族心理教育(ファミリーサポートセミナー)
月に1回(計8回),約半日間の講義とグループでの話し合いを行い,病気についての正しい知識と家族としての対処の仕方を学んでいただきます.病気に対する誤った不安や心配を取り除き,希望を持って患者様を援助していくエネルギーを得ていただくことが目的です。
(→ファミリーサポートセミナーの詳細はこちら)
- 家族教室
年3回(5月・9月・1月)の第2土曜日 午後1時〜4時30分
当院入院・外来通院されている患者様のご家族のための学習会です。統合失調症、薬、社会資源についての講義を行います。
病気について初めて学習される方にわかりやすい基礎知識中心の内容となっています。ご家族が適切な知識と情報を持つことで病気回復の経過に良い影響を与えることができます。
- 家族会(やすらぎ会)
毎月第3土曜日(8月・12月は休み) 午後1時30分〜4時
入院・外来通院されている患者様のご家族はどなたでも参加できます。家族懇談や学習会を通して支え合い学びあうご家族の為の会です。生活で困っていることについて具体的に話し合うことができます。
退院後のサポート体制
- デイケア・ナイトケア
当院のデイケアは、実行委員会方式という方法を取っています。メンバーが中心となってプログラムの運営をし、充実した内容となっています。年齢層は比較的若く20〜30代の方が多く在籍し、一日も早く社会復帰ができる様にスタッフと共に頑張っています。
ナイトケアは、近隣の作業所に通所中の方が主に在籍されています。夕食後は,カラオケ・ゲーム・テレビ観賞などをしながらのんびりと過ごしています。 - 外来作業療法
「作業する」とは、『生きる、生活する』と言うことです。病気を持ちながらも、自分らしい生活が出来るように、作業療法スタッフが支援します。月〜土曜日の午前、午後に実施しています。特に短時間だけ利用したい方、まだ集団には馴染めないけれど何かやってみたい方、お待ちしています。 - 訪問看護
訪問看護とは、外来通院中の患者様の自宅を月に1〜2回訪問し、服薬確認や生活状況を把握して自立を支援することです。看護師、精神保健福祉士、作業療法士が医師の指示の下に行っています。 - 自助グループ(さつき会)
当院を退院された患者様の集まりです。同じ体験をされた患者様が集い、様々なイベントを行っています。
地域との連携
地域には、利用できる様々なサービスがあります。詳しくは医療相談室におたずね下さい。